愛犬と飼主の老後を考えた、老犬ホームという選択肢

飼い主の高齢化と愛犬の高齢化。この二つが共に訪れた時、新しいペットライフを考えなくてはならない場合があります。

現在日本でも、飼い主の高齢化や病気・入院などの事情により、老犬ホームを利用する選択肢も選ばれ始めています。

今回は需要の高まりと共に知っておきたい老犬ホームに関する記事になります。

この記事がより良いペットライフに繋がれば幸いです。


老犬ホームとは?

老犬ホームは飼主様の高齢化や突然の病気による入院などの諸事情により、愛犬達の飼育を続ける事が出来ない場合に、飼主様に代わり終生愛犬達のお世話をして頂ける場所になります。

飼育できなくなった愛犬を手放す、という昔の選択肢と比較しても、安心して愛犬達の将来を考える事が出来るため、その需要は非常に拡大しつつあります。

2013年に動物愛護管理法が改正され、飼主様の義務にペットの終生飼養の責任が明記されたこともまた、これらの需要拡大の後押しをしているものであると思われます。

老犬ホームでは『高齢のペット専用の食事』『徹底した湿度・温度管理』『海沿いや川沿いなどの飼育環境の提供』『愛犬達の病気や状態に応じた投薬』等、様々なサービスを受けられます。

中には愛犬達が亡くなった後のお墓まで世話をするサービスも見られます。

これらの老犬ホームにはそれぞれの利用規約が存在し、『入居する犬の年齢は10歳以上』等、入居するために必要な項目が用意されている場合があります。

これらの規約は飼育が面倒になったために老犬ホームに預けたいという、飼い主側の不用意な利用を避けるためでもあります。また愛犬達の年齢に一定の基準を設ける事で、彼らの生活基準を安定させる目的もあるでしょう。

老犬ホームを利用する様々な理由

老犬ホームを利用する理由は、飼い主の事情により様々です。

多くの場合、以下の理由などがあるでしょう。

  • 入院・引っ越しにより飼育継続が不可
  • 愛犬と飼主の高齢化に伴い、散歩が難しくなっている
  • 家族が寝たきりになり、同時に介護できない
  • 愛犬達の夜泣きがひどくなり、近隣住民からの苦情が絶えない
ただ、これらの飼育困難かどうかの判断は一般的にすることは難しいでしょう。

そのくらいであれば飼育できる、飼育放棄ではないか?』中にはこういった賛否の意見もありますが、実際に飼育をしている方の負担は他者からは図り得ない場合もあります。

金銭的負担だけでなく、散歩や介護にかかる肉体的負担や精神的負担もありますし、老犬ホームを利用する選択を行う事は愛犬達の将来にとって良い選択肢である場合も多く見られます。

一人で悩まず、時には老犬ホームにご相談をされることも大切です。

ただその際、本当に愛犬のことを考えたアドバイスをしてくれているか、ご自身で判断が必要です。

料金の話だけでなく、今後の飼育方法のアドバイスや面会方法などを細かくアドバイスしていただける老犬ホームをご選択下さい。

優良な老犬ホームと悪徳業者の見極めを

愛犬達の安心できる将来を期待してお預けになる老犬ホームですが、先日NPO法人が自治体に愛犬を引き取らせていた事案が発生しております。

全ての業界に通ずるものですが、本当に信頼できるものかどうかの見極めは極めて重要です。

飼い主が高齢の場合、ご家族やご友人の方も同時に信頼できる老犬ホームかどうかご確認ください。

口コミなどの利用者の評判などは必ず確認し、ホームページの名称で検索をかけ、過去に問題が起きていない事業かどうかを必ず確認する必要があります。

併せて面接などの段階で代表者の方の人間性や、飼育環境を必ず確認しましょう。

飼育の経過や病状などのご報告を定期的にして頂ける老犬ホーム様もいらっしゃいますので、求めるサービスをご提供いただけるかどうか、時間をかけてお選びされることが宜しいかと存じます。

訪問介護型のサービスを利用する方法も

老犬ホームに預ける事で、今後気軽に愛犬達に会う事が出来ない。それはやはりとても悲しい事です。様々な事情があるにせよ、やはり大切な家族とは出来るだけ最後まで一緒にいてあげたいものです。

その様な場合には、訪問介護型の老犬サービスをご利用になられてはいかがでしょうか。

ご自宅で愛犬達と共に過ごすことが出来ると同時に、彼ら愛犬達に必要なサービスを受ける事が出来、このサービスも老犬ホームと同様に年々需要が拡大しています。

愛犬達の将来を本当に考えた選択肢

家族同然のペット達の将来を考えると、信頼できる里親様をお探しになられることもまた、一つの愛情ではないでしょうか。

可能ならやはり最後まで一緒にいてあげたいと思う気持ちと、現実的に飼育できるかという問題、これらは個々の方々により大きく変化します。

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