ペットトラブルを、平和的に治めたい。
より効果的な、謝罪の仕方を知りたい。
愛犬の噛みつき事故などのペットトラブルでは、被害者様の反応はそれぞれです。

そして謝罪の仕方は、その反応や対応に応じて選択する必要があります。

ではトラブルをより平和的に治めるには、どのような謝罪が効果的でしょうか。

ここではペットトラブルにおける謝罪の仕方について、専門の行政書士が丁寧にご説明します。

※2017年9月21日更新

この記事が、皆様のお役に立てれば幸いです。


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ペットトラブルの進め方と謝罪の仕方

まずペットトラブルが発生した場合、私たちは何を行うべきでしょうか。

ここでは飼い犬の噛みつき事故を例に挙げ、その進め方を見てみましょう。

トラブル時には不安でいっぱいですが、まずは冷静にこれからの行動を書きだしてみましょう。

まずペットトラブルの進め方は、大きく分けて以下の3段階に分類されます。

謝罪から和解までの流れ
初動対応謝罪・話し合い示談・和解。ケガの治療から始まり、治療費や慰謝料のお支払いに関するお話し合い、和解・示談の締結と、3つの段階を進みます。

譲渡トラブルなどの場合にはケガの治療等はありませんので、損害賠償金や返還に関する2番目のお話し合いから進みます。また和解ではなく、再譲渡契約返還契約などを締結します。

尚ここからも、ペットの噛みつき事故を例としてお話を進めさせていただきます。

まずはケガの治療や保険適用、各種届出などの初動対応。そしてトラブルに対する謝罪やお話し合い。最後はトラブルを治めるための、示談・和解を締結します。

トラブルの大きさや相手の出方により左右しますが、基本的にはこれらの手順を進めます。

そして本記事の主題である「謝罪・話し合い」は、ペットトラブルにおける非常に重要な要素です。

この謝罪・話し合いは、飼い主様の謝罪の意を伝えると同時に、相手の心情と要望を把握する機会です。被害者様のご要望を想定しながら、そのご要望を満たす謝罪方法を選択しなければなりません。

また噛みつき事故直後と時間経過後では、被害様の反応が異なるケースも散見されます。事故直後は「犬のやったことだから」と穏便な対応だったにもかかわらず、時間の経過に伴って請求が膨らむ場合も少なくありません。

そのため早急に謝罪と和解締結を行い、事態を早急に治めることも重要な要素となり得ます。

ではまず、これらのうちの初動対応から詳しく見てみましょう。

この初動対応もまた、効果的な謝罪を行うための大切な要素となります。

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ペットトラブルの初動対応

まずペットトラブルにおける初動対応では、ケガの治療とトラブル報告・治療費などに関する手続きを行います。

具体的には、病院での治療保健所への連絡保険会社への連絡などが必要になるでしょう。

では、実際の流れを見てみましょう。

  • ケガの治療(破傷風・狂犬病ワクチン接種含む)を行う
  • 噛まれた方の健康保険の適用を検討する
  • ケガの治療診断書のコピーをいただく
  • 加入しているペット保険・被害者の加入保険に連絡する
  • 24時間以内に保健所に「飼犬の咬傷届」を届出する
  • 飼い犬を獣医師で診断し「検診証明書」を取得する
  • 検診証明書」を保健所・噛まれた方に提出する
  • 噛まれた方からも保健所に「犬による咬傷被害届」を届け出てもらう
  • 刑事事件の可能性を考慮し、警察にも届出を行う
上記は咬傷事故の基本的な流れであり、平和的な解決にはさらに誠意的な謝罪が必要です。

謝罪のタイミングは、噛みつき直後や病院への付き添い時など様々ですが、直接会って謝罪するお電話で謝罪する書面で謝罪するなど、その方法も一つではありません。

これらの初動対応に関する詳細は、以下の記事をご参照ください。

被害者の反応に合わせた効果的な謝罪方法

では次に、噛まれた方への謝罪方法を確認しましょう。

これは本記事のテーマでもあり、トラブルを拡大させない重要な要素です。トラブルの受け取り方は人それぞれですので、噛まれた方の心情に配慮した謝罪方法が必要になるでしょう。

具体的には、噛まれた方には以下の反応が多く見られます。

噛まれた方に多く見られる反応

この様に、噛まれた方の反応は様々です。

軽く和解に応じていただける方や具体的な治療費等を求める方、そしてトラブルを重大視し治療費+αのご請求をされる方。多くのトラブルでは、被害者様の反応も一つではありません。

被害の程度にもよりますが、噛まれた方の反応はその思想・年齢・性別・生活環境によって左右されます。特にご自身も犬を飼育しているか(飼育経験があるか)は、大きく反応が変わる要素です。

ではまず、これらの噛まれた方の反応と謝罪方法を一つづつ確認してみましょう。

大ごとに捉えないケース

    噛みつきを問題視せず、連絡先も控えずにその場を立ち去ろうとするケース。

    擦り傷などケガが軽傷などの場合には、治療費の申し出も断られる場合も多い。

これは、ご自身も犬を飼育されている方に多く見られる反応です。

飼い犬がじゃれてきただけとお考えになり、トラブルではないとご判断されるケースです。

ただし噛みつきによるケガが軽傷の場合でも、前述の初動対応は必ず行うべきでしょう。

連絡先だけ教えてくださいと言われ、後日ケガが悪化したと多額の治療費を請求されるケースも存在します。後でケガの跡を見ても、自身の飼い犬の噛みつきによるケガか判断も難しくなります。

この場合に備えるには医師の治療診断書をいただき、その場でケガの原因と程度、治療費や交通費などの実費を算出しておきましょう。

これにより将来的な請求にも実費で対応でき、不透明な支払いを拒むことができます。

ただし噛まれた方が、本当に気にしていない場合もあります。

しかしながらその場合でも連絡先を伺い、後日お電話でケガの様子を確認しましょう。確かに中には「これ以上の関わり合いは面倒くさい」とお感じになられるかも知れませんが、曖昧なままで終わらせると、一定の危険も伴います。

そしてこの場合にも、保健所など自治体担当への届出は必須です。さらに念を入れるなら、「噛みつきに関して追及しない旨」を一筆書いていただきましょう。

実際は、噛まれた方との温度差からご提案しづらいとは思いますが、トラブルの予防策として非常に効果的です。

次に見られるのが、噛まれた方の以下の一般的な反応です。

治療費実費等と平均的な慰謝料を求めるケース

    噛みつきトラブルで、最も多くみられる反応。

    ケガの治療費やワクチン接種費用などの実費に加え、平均的な慰謝料(数万円程度)を請求し、最後に和解書示談書でトラブルを治めるケース。

    感情的になる場合もあるが、お互いが早くトラブルを治めたいと考えるケースが多いため、金銭的な補填で決着しやすい。

この場合は、治療費に加え慰謝料などの費用は掛かりますが、お互いに和解を目標として進めている特徴があります。

そのため、噛まれた方のご請求に応じられる範囲で和解契約書を結び、速やかにトラブルを解決すると良いでしょう。

ここでは慰謝料・休業補償・交通費などの、治療費以外の金銭面での支払いも議論となり、時には飼育方法の改善なども定めます。

ただこれらは民事事件における個人間の契約ですので、ケガの程度が大きい場合は刑事事件に発展する可能性もあります。

これは噛みつき事故発生時に警察へご連絡し、刑事事件の側面があるかの判断材料とすることも有効です。

またトラブルの大きさによっては警察への告訴などの可能性もありますので、できるだけ平穏に治めなければなりません。

この場合には、以下の謝罪方法が効果的です。

  • (1) タイミングを見て、複数回謝罪のご挨拶に伺う
  • (2) 噛まれた方の損害を具体的にイメージし、理解していることを伝える
  • (3) 噛みつき事故の原因と、その対処法をお伝えする
  • (4) 躾教室の申し込みやリードの交換など、具体的な予防策を講じる
  • (5) 期間と上限を定め、治療完了までの実費を負担する旨を伝える
  • (6) 被害者の方が提示しづらい慰謝料を、加害者側から敢えて提示する
このトラブルで大切なのは、噛まれた方と飼い主の温度差を理解することです。

噛まれた方が実感する、仕事や生活上の不便さ物理的な痛みご家族様にかける迷惑。これらは数値化が難しい、噛まれた方にしか分かりづらい損害です。

そのお気持ちを飼い主が把握せず、お話を形式的に進めようとする場合、「誠実でない」とお感じになられ、思わぬ衝突を引き起こします。

そしてその噛まれた方の態度を見て、飼い主の方も「高圧的な方だ」と考えてしまいます。

このすれ違いによりトラブルはさらに拡大し、最終的には人間性の衝突になりかねません。これは最初の温度差を考慮することで、未然に防ぐことができるでしょう。

そして適切な謝罪によりご協議がまとまれば、その旨をしっかりと書面に残しておきましょう。正式に書面化することで噛まれた方への心証も良くなり、より平和的な和解に繋がります。

口約束でも契約は成立しますが、実務上は証拠能力に欠け、口約束であることを理由に相手側から更なる請求を受ける場合もあります。

後日感情が変化することも十分に考えられますので、出来るだけ和解・示談契約という形でお残しになられるべきだと存じます。

契約書・内容証明即日送付

では最後は、最も深刻なケースを見てみましょう。これは物事の感覚が全く組み合わず、長期的なトラブルに発展する場合が多く見られます。

重大事故と判断し、多額の慰謝料等を請求するケース

これは最も慎重な行動が必要なケースであり、時間も労力も必要となるトラブルです。ケガの程度にもよりますが、裁判や民事訴訟に発展することも少なくありません。

特にトラブルの初手の対応が必要であり、何もしない事により相手方の感情が高まる性質があります。

    噛まれたショックもあり治療費・謝罪だけでなく、犬の処分多額の慰謝料を求める。時に感情的な言い合いになり、保健所への処分・指導要請、警察への被害届などの届出が積極的に行われる。

    個人間のお話し合い・和解交渉で解決しない場合には、弁護士による示談交渉・民事訴訟などの手段が必要になる場合も多い。

このケースでは、飼い主としてより誠意的な態度が求められます。

誠実な謝罪、飼育改善・慰謝料や休業補償費の負担など、噛まれた方の求める内容にどこまで答えられるのか考え、その内容を元にお話し合いが行われます。

ただ実際には、噛まれた方の性格的・感情的な要素も強く、誠実な謝罪が伝わる場合ばかりではありません。

このとき噛まれた方には、以下の心情があります。

噛まれた方の心情

  • 飼い犬の管理ができていない旨を強く伝えたい
  • 管理ができないのであれば飼育するべきではない
  • 全面的な謝罪と誠意を見せて欲しい
  • 理由より感情が先行し、とにかく謝罪させたい
ここではより誠意的な態度と反省を含んだ具体的な謝罪内容を求めています。

時にその物言いが理不尽に感じ、人間間のトラブルへと発展するケースも少なくありません。

ただ、その言い方や態度は感情的かもしれませんが、全てが理不尽であるとは言い切れません。前述のように噛まれた方の痛みや感じ方は、他から測り得ない要素だからです。

いずれにせよ、こちらの非を認めた上で誠実な謝罪を行う必要があります。この場合には、謝罪を含む以下の対応が必要です。

謝罪を含む対応方法

  • 飼い主としての届出、ケガの治療を最優先で行う
  • 治療費の支払いだけでなく、今後の具体的な改善策を提示する
  • 精神的苦痛を含めた、慰謝料の支払いを提案する
  • 手紙や内容証明郵便など、書面を利用して謝罪の意を示す
  • 落ち着いたタイミングで再度謝罪し、和解契約書を差し入れる
まずこの場合にも、ケガの治療・飼い主としての届出を迅速に行いましょう。できれば病院まで同伴し、ケガの状態を一緒に伺う方法も効果的です。

その時、治療費に関する以下の情報も同時に控えておきましょう。

  • 治療完了までの期間
  • 治療費の概算
  • 健康保険の適用の有無
  • 個人賠償責任保険の加入の有無
このとき病院でケガの治療に健康保険を適用する場合は、注意が必要です。これは示談交渉のタイミングにも大きく関係します。

噛みつきトラブルにおける保険適用に関しては、以下の記事をご参照ください。

そしてケガの治療が終わったら、次に飼い犬に関する今後の改善策を提示しましょう。

相手は謝罪だけでなく、具体的な今後の対処法を求めている場合があります。その場合は「飼い犬の飼育改善書」を作成し、具体的な今後の改善策を提示すると良いでしょう。

その飼育改善書には、以下の事項を記載します。

飼い犬に対する今後の改善策

  • 噛みついてしまった原因
  • どうすれば未然に予防できるか
  • いつまでに改善予定か
この際、愛犬をしつけ教室に通わせる提案や、飼育環境の改善などを提案すると効果的です。

飼育改善に向けて積極的な面を印象づけ、より誠実な謝罪に繋げます。

具体的な謝罪方法

次に具体的な謝罪方法です。

このケースでは口頭での謝罪だけではなく書面を利用した謝罪も効果的です。

まず感情が高ぶっている時、人は自分の意見を伝えることを優先しがちです。

書面での謝罪は、相手も落ち着いた時間に読め、謝罪文も時間をかけて練ることができます。お電話では反発したくなる気持ちも、ぐっと抑えて一筆一筆考えることができるでしょう。

この文面での謝罪には、メールお手紙内容証明郵便などがあります。

この場合でも相手から返信がないケースが多いため、相手への到達が確認できる内容証明郵便が良いでしょう。ただし内容証明郵便の利用には、その性質に合わせた注意が必要です。

内容証明に関する細かな内容は、以下の記事をご参照ください。

慰謝料の支払い

次に、慰謝料の支払いです。

治療費の支払いだけでなく慰謝料を検討することで、分かりやすい謝罪の意を示すことができます。

慰謝料の相場は数万円~数十万円と、ケガの程度によって大きく異なります。慰謝料のお支払いを提案する場合は、相手の受け取り方にも配慮しましょう。

ただし「お金で解決する問題じゃない!」と、感情を逆なでする場合もありますので、こちら側の誠意としてお受け取りいただけるか伺いましょう。その場合、「謝礼金」や「謝罪金」といった表現を使用しても構いません。

ただし慰謝料に関しては、飼い主様からご提案されたほうが良いでしょう。「金銭目的と思われる」と考えてしまい、噛まれた方からは提案しづらいのが実情です。

また逆に多額の慰謝料を請求される場合もあり、その金額も常識の範囲を超えるケースも少なくありません。

あまりに不条理な金額の場合には、弁護士による示談交渉をご検討されるべきでしょう。

では最後に、お話し合いを治める和解契約書の締結を見てみましょう。

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トラブルを治める和解書の活用

飼い犬の噛みつき事故では、飼い犬の素行の改善には時間がかかるため、噛まれた側が長期的に問題視する傾向にあります。

ただいつまでも一方的に請求される状態では、普段の生活に支障が出ます。感情的な話し合いを長期化させないためにも、ケガの治療とお話し合いが落ち着いた段階で、和解契約書を作成し、差し入れましょう。

これらを締結することで、この噛みつき事故に関しては今後一切問題にしない旨を定めることができます。

この和解契約書には、以下の項目を最低限記載すべきでしょう。

和解契約書の記載内容

  • 当事者が和解に応じる旨
  • 治療費等の支払いとその期限
  • 和解の条件と締結日時
  • 締結後の免責事項
  • 当事者の署名・押印
上記の項目に加え、飼育改善内容の記載やより締結しやすい表現の配慮など、和解書の作成には十分に時間をおかけください。

噛まれた方の受け取り方により、今後のトラブルの進み方が大きく左右されます。

和解契約書の細かな自作方法に関しては、以下の記事をご参照ください。

~ お読みいただき、ありがとうございました ~

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