個人でペットホテルを開業するには?
ペットライフで利用する機会の多い、ペットホテルの開業。

そして個人でペットホテルを開業する場合、どの様な手続きが必要なのでしょうか。

ここでは個人ホテルの開業について、専門行政書士が丁寧にご説明します。

※2016年12月27日更新

この記事が、素晴らしいペットホテルの開業につながれば幸いです。


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ペットホテル開業までの流れ

登録申請、店舗・事務所、運営資金、販促ちらし、運営書類、SNSでの拡散…。

個人で新しくペットホテルを開業する場合、様々な準備を始めなければなりません。

ではまず最初に、何から準備するべきでしょうか。

お悩みでしたら、以下を並行して進められてはいかがでしょうか。

登録・申請に関する準備
店舗・施設に関する準備
動物責任者取扱資格の取得を計画する 月と日の売り上げ目標を定める
動物取扱責任者の要件である実務経験のために働き始める、又は資格勉強を始める 施設要件を確認し、必要な設備をリストアップする
実務経験を積む又は資格を取得する
※平均数カ月~半年
店舗を決定し、設備を設置し始める
※平均1カ月
動物取扱責任者の資格を取得し、第一種取扱業の登録申請を行う 事務所を用意し、運営書類の準備と実務練習を行う
※可能ならWEB集客や販促運動を開始する
この様にペットホテルでは、第一種動物取扱業登録と運営店舗を並行します。

それは「限られた施設内で運営する」というペットホテルの側面に、大きく由来します。

事業者がお客様のご自宅に向かうペットシッターと異なり、限られたサービス数(ゲージ数など)で一定の売り上げを狙うわけですから、事業所選定のポイントも無視できません。

そのため、動物取扱責任者になるための実務経験の蓄積や資格取得と同じくらい、大幅な時間を店舗の選定に充てる必要があります。

ではこれらの行程を、一つづつ確認してみましょう。


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第一種動物取扱業(保管)の登録手続き

まずペットホテルの開業では、第一種動物取扱業の登録が必要です。

そしてその登録要件の中には、動物取扱責任者資格の取得が要件として入っています。

第一種動物取扱業の登録要件(保管)

設備に関する要件 ペットホテルに必要な飼養施設の条件を満たすこと
飼養施設の平面図・付近の見取り図と、登録申請書の中に設置した設備情報を記載する
提出申請書 ・第一種動物取扱業登録申請書
・登記事項証明書(法人の場合)
・欠格事項証明書
・役員氏名・住所記載書類(法人の場合)
・飼養施設の平面図
・飼養施設の付近の見取図
資格要件 事務所毎に専属の動物取扱責任者が必要。
動物取扱責任者資格を取得後に、以下のいずれかの書類を提出
・認定証など認定研修の確認書類
・実務経験証明書
・学歴証明書
・資格証明書
説明職員に関する書類 ・事業所以外で重要事項を説明する職員の要件証明書類
・事業者ごとの重要事項を説明する職員の要件証明書類
上記の中で最も時間がかかるのは、動物取扱責任者資格の取得です。

この動物取扱責任者の資格取得手順は、同じ保管業種であるペットシッターの開業手続きをご参照ください。

参照:個人ペットシッター開業の詳細手順と運営書類の準備方法

そしてこの資格の取得には、平均して数カ月~半年の期間がかかります。

また激務が予想されるペットホテルでは、取り扱い動物に関する知識だけでなく実務経験を含む豊富な知識が求められます。

そのため資格取得だけでなく、専門書の熟読や現地での実務等の経験必要です。

これらの経験値は運営書類に反映され、より安全に事業を運営する基盤となるでしょう。

次に、第一種動物取扱業の登録に関する飼養施設の選び方を見てみましょう。

飼養施設・事務所の選び方

では次に、ペットホテルの店舗・事務所の選び方を見てみましょう。

前述のようにペットホテルの店舗と事務所の選択には、大幅な時間を費やします。

それはペットホテルが、主にその店舗内のみで収益を狙うためです。
(お散歩代行等の付属サービスがない場合)

たとえば店舗の契約後に以下の問題が生じた場合、どうなるでしょう。

  • (1) 売上を達成するためのゲージ数が不足している
  • (2) 交通の便が悪く、ペットを連れて行きづらい
  • (3) 動物病院が遠く、緊急時の搬送が難しい
  • (4) 周囲の騒音で、ペットに過剰なストレスがかかる
  • (5) 飲食店が隣接し(もしくは同ビル内に入り)衛生面での問題がある
  • (6) お散歩サービスのための場所がない、又は極めて遠い
これらは店舗自体の移動を検討する、大きな要素になり得ます。

そのため、これらの事項から逆算した実店舗の選び方をご検討されると良いでしょう。

ではそれぞれの事項から、具体的に店舗の要素を確認してみましょう。

(1) 売上を達成するためのゲージ数が不足している

最初に、目的とする売り上げと現実的な売り上げ予想の比較から行いましょう。

まず契約する物件の見取り図に必要設備等を配置し、残りのスペースでゲージをいくつ配置できるかを計算します。

そしてゲージ数に使用率(月・週に何回使用するか)を乗じ、さらに基本料金(一泊当たりの平均単価)を乗じます。

この方法で算出した売り上げ予想から経費を差し引き、運営に必要な売り上げと比較します。

これは大雑把な計算方法ですが、大幅にかい離するようであれば見直しが必要です。

売り上げ予想と売り上げ目標の乖離は、スペース等の問題で物理的に解決できない場合があるからです。

(2) 交通の便が悪く、ペットを連れて行きづらい

これは地方におけるペットホテルで多くみられる問題です。
ペットホテルに車やバスなどの移動手段が必要な場合、集客に大きく影響します。

そして大型犬や老犬などの場合は、より一層移動が難しくなります。

そのため近隣の公共交通機関でもペットの移動が可能か、事前にお調べください。

最も良い方法は、徒歩圏内にペットを飼育されている方が多数お住まいのマンション群があることです。

これらは近隣の不動産情報でも、確認することができます。

(3) 動物病院が遠く、緊急時の搬送が難しい

次に動物の緊急時の搬送経路は、必ず確保しておきましょう。

現在大手のペットホテルでは、提携先の動物病院をお持ちです。

個人でお始めになられる場合にも、徒歩圏内に緊急で対応できる動物病院があることを確認すべきでしょう。

(4) 周囲の騒音で、ペットに過剰なストレスがかかる

この点は事前に把握できるものと、判断が難しいものがあります。

既に近隣に大きな騒音が発生する場所はないか(大通りに面しているか、近隣に加工場などがないか等)、これから大幅な工事予定等が予定されていないかを確認します。

近隣の建築予定は、市役所にて提出されている「建築確認」にて確認することができます。

またお住まいの条例によっては、建築計画が事前に近隣に公表されている場合もあります。

(5) 飲食店が隣接し(もしくは同ビル内に入り)衛生面での問題がある

これはペットホテルの開業に伴い、近隣サービスとの摩擦を避ける目的です。

第一種動物取扱業の登録上の問題だけでなく、近隣トラブルは極力避けたいものです。

中には感情的なトラブルに発展する場合もあるため、事前に回避できれば一番です。

(6) お散歩サービスのための場所がない、又は極めて遠い

これは、都心部や中心部などで発生する問題です。

ペットホテルに付随してお散歩代行サービスなどを提供する場合、その場所も確保しなければなりません。

そしてお散歩代行の魅力をアピールするには、空気の綺麗な公園や安全なお散歩コースなどを提示することが効果的です。

近隣にそのようなアピールポイントがあるか、これもまたお店全体の魅力に繋がるでしょう。


~ ポイント! ~

これらの施設要件は、第一種動物取扱業に必要施設と要件が定められています。

まずは必要な設備と個々のサイズをお調べになり、見取り図上に配置し、現在検討している物件の広さと比較すると良いでしょう。

思いがけず「ゲージ数が確保できない」「事務所を配置できない」など、大きな問題に気づくことがあります。

参照:ペットホテル開業の具体的な施設要件と申請書類の書き方


ペットホテルに必要な運営書類

では最後に、ペットホテルの運営に必要な書類を確認してみましょう。

これらの書類は「販売促進」と「契約条件等の設定」に大きく分類されます。

販売促進のためのツール・記事

前半の販売促進は紙ベースだけでなく、WEBページを通じた集客なども含まれます。

売上目標によって用意する販売促進ツールは異なりますが、個人経営では広告費をかけない集客が一つの目標となるでしょう。

そのために必要なのが、営業地域を対象としたWEBマーケティングです。

これは日々蓄積されるノウハウやサービスの魅力を、WEB記事やSNSを通じて集客の材料とする方法であり、極めて基本的な集客方法の一つです。

まずはホームページの始め方から学び、基本的な記事の書き方、集客コンテンツの用意、検索されるための対策(SEO対策等)など、数多くの要素を学び、そして文字として蓄積していきます。

即効性のあるものではありませんが、非常に安価で長期間の安定的な集客に最適です。

ご興味がありましたら、こちらのコラムなども拝見いただければ幸いです。

参照:ペットサービス売り上げ倍増化コラム『WEB基礎!』

契約内容に関する書類

次に、ペットサービス自体を安全に運営するための書類です。

これらはお客様とのトラブルを回避するための書類であり、極めて重要な役目を持ちます。

基本的には以下の書類があり、それぞれが一定の役割を持っています。

  • 利用条件・免責事項等を定めた利用規約
  • お客様と交わす申込契約書
  • お客様情報をお預かりするための、個人情報取り扱いに関する取り決め
  • WEB等で特定の売買を行うための特定商取引法に基づく表記
これらは長期的な安全運営を考えても、簡易的なものではなくサービス開始時からしっかりと網羅した書類を整備するべきでしょう。

同時にこれら書類のデザイン性を高め、利用者に事業の魅力を伝える方法もあります。

また、お客様と個別に設定するお客様カルテなどのサービスの概要が記載された運営書類は、ペット愛好家間でも共有されやすい書類です。

このお店はここまで徹底してくれる」といった、サービスの広告役としても働くでしょう。

これらの書類は一度の作成で完成ではなく、サービス内容の充実・時間の経過と共に、追記・修正することが望ましいでしょう。

ただその場合でもベースが完成していれば、その修正は比較的容易です。

ご自作の際にも時間をかけ、より安全にご事業をお守りになられてはいかがでしょうか。


~ ポイント! ~

売上安定には、集客と事業の魅力追求は継続するべきでしょう。
まずは集客の主軸となるWEBページを構築し、検索者に働きかけてはいかがでしょう。

WEBページには多くの時間を費やしますが、作成過程で得る知識は非常に貴重です。
これらを通じてお客様が求める要素を知り、他にはないサービスに繋がることもあります。



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芦川行政書士芦川行政書士

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