ペットホテル開業で必要な施設要件を知ろう!
ペットホテルの開業をお考えの時、気になるのが飼養施設の要件です。

皆様がご検討されている場所は、開業の要件を満たしているでしょうか。

ここではペットホテル開業の施設要件について、専門行政書士が丁寧にご説明します。

※2016年12月26日更新

この記事が、素晴らしいペットホテルの開業につながれば幸いです。


広告主様


ペットホテルに求められる飼養施設の設備基準

早速ですが、ペットホテルの開業には、どんな設備基準が求められるでしょう。

開業場所の都道府県ごとに多少の差はありますが、多くは以下の共通点があります。

まずは物件の広さを確認し、以下の設備が配置できるかどうかを確認しましょう。

飼養施設の基準

目的
要件
必要設備 飼養施設に必要な設備を揃えていること
後述の表をご参照ください
衛生動物の防止 ねずみ、はえ、蚊、ノミ等の衛生動物の侵入を予防する構造であること
洗浄・管理 床、内壁、天井それらの付属設備は、清掃しやすく管理しやすい構造であること
逸走防止 飼養・保管する動物の逸走を予防できる構造であり、かつ強度も十分であること
施設規模 開業する事業が実施できる十分な広さがあること
ゲージ等 (1) 衛生管理に支障がある材質でないこと
※耐水性でないために洗浄できないなど
(2) 底から糞尿が漏えいしない構造であること
(3) 側面と天井は、通気性があり外から中の構造が分かること
※傷病動物の管理などの場合はOK
(4) 衝撃による転倒防止措置が講じられていること
※飼養施設の床に直接固定されているなど
(5) 飼養動物によって簡単に損壊されない構造と強度があること
適切性 取り扱う動物の種類と数を考えて、飼養施設の構造が著しく不適切でないこと
区別時間 犬と猫の飼養施設の場合、午後8時から午前8時までの間、お客や見学者などが立ち入れないような措置を講じること
※他の場所から区別するなど
特定成猫の区別時間 生後1年以上であり、午後8時~午後10時の間展示される際に、休息できる設備に自由に移動できる状態で展示されている猫に関しては、展示されていない間に前述の「区別時間」の措置が講じられること
では次に、上記の項目「必要設備」に関して見てみましょう。

ここでは具体的に、以下の項目があげられます。

必要設備

  • 動物の飼養・保管を目的とする檻・カゴなどのケージ等
  • 犬・猫に水を与える給水設備
  • 排せつ物等の排水設備
  • 飼養施設自体・設備・動物を洗浄する洗浄設備
  • 飼養施設自体・設備・動物を洗浄する消毒液噴霧装置などの消毒設備
  • 汚物・残さ(吐しゃ物など)等の廃棄物の集積設備
  • 取扱動物の死体の一時保管場所
  • 飼養動物に与える餌の保管設備
  • 清掃設備
  • 屋内設備の場合には、空調設備
  • 遮光(まぶしい光)や風雨を遮るための設備
    ※全て屋内など設備が不要の場合はOK
  • 犬の躾などの訓練場
    ※飼養施設で訓練を営む場合のみ
最後に、運営者が利用する事務所の基準です。

この事務所基準は設置設備等の基準ではなく、人員配置等の要件が定められています。

飼養施設の基準

目的
要件
事業者権限 事務所と飼養設備の建物と関連する土地について、事業を行う権限があること
取扱責任者 事業所ごとに専属の動物取扱責任資格者が、常勤で一名以上配置されていること
説明者・取扱者 事業所ごとにお客様に「適正な動物の飼養及び管理の方法に係る重要事項」を説明する、又は動物取扱職員として動物取扱責任者資格の要件に該当する人物が配置されていること
説明者・取扱者(事務所外) 事業所以外の場所で、お客様に「適正な動物の飼養及び管理の方法に係る重要事項」を説明する、又は動物取扱職員として動物取扱責任者資格の要件に該当する人物が所属していること
飼養施設 事業内容と実施方法から考えて、適正に動物を取り扱うための飼養施設を準備するか、営業開始までに準備の見込みをたてること
まずはこれらの施設条件、事務所要件、設置物の一覧をご覧いただきました。

これらは全て特別工作が難しいものではなく、ホームセンター等でも購入できるものも多く、比較的短時間でご用意いただけるでしょう。

ただし、これらの設備に適応した物件を探すことには、多大な時間を要します。

そしてさらに「売り上げ目標から逆算」した設備範囲をご用意しなければ、開業後高確率で廃業に追い込まれます。

そのためまずは、これらの条件を元に以下の順序で物件をお選びになると良いでしょう。

具体的な物件の選び方

  • (1) 月ごとの売上目標を定める
  • (2) 日割りの勤務可能時間から、各時間の売り上げ目標を計算する
  • (3) 時間毎の売り上げ目標から、必要なゲージ数を計算する
  • (4) 扱う動物のサイズに応じて、必要なゲージの幅を計算する
  • (5) 前述の設備(ゲージ以外)に必要な広さを計算する
  • (6) 運営に必要な事務所部分との合算の広さを計算する
  • (7) (6)の範囲より少し広めの事務所を候補とする
  • (8) 近隣環境を確認し、立地や騒音など問題点を確認する
この様に、飼養設備では「回転率」と「ゲージの使用率」を加味しなければなりません。

そしてもしゲージ数を増加させる場合、賃貸物件の費用が運営を圧迫します。

その場合は、サービス数の増加と改善などによる単価UPなど、基本的な方策が必要です。

また、賃貸契約に解除期間が定められている場合は、契約解除に違約金が発生します。

回転率の低さから売り上げ目標が達成できない場合でも、移転できない事態に陥ります。

そのため、事前に売上からの数値目標を逆算することは必須と言えるでしょう。

まずは簡易的なところから、上記(1)~(8)をご検討されてみてはいかがでしょうか。

その過程で新しいサービスをご考案され、他と一線を画すことも少なくありません。

次に、申請書類におけるこれら施設要件の部分の記載方法を見てみましょう。


広告主様


施設要件に関する申請書類の書き方

ではペットホテル開業に必要な、第一種動物取扱業(保管)の申請書を見てみましょう。

ここでは東京都の申請書を例に挙げますが、多くの都道府県では同様の書類形式です。

登録申請書の飼養施設要件に関する記載部分

記載項目
記載ポイント
主として取扱う動物の種類・数 飼養施設がある場合、取り扱う動物の種類と、飼養施設で飼育可能な最大頭数を記載
(例)犬(5頭)猫(5頭)
飼養施設情報 飼養施設に関する広さや材質などを記載
(1)所在地 
マンション名等も記載する
(2)建築構造 
木造、鉄筋コンクリートなどの材質を選択
(3)延べ面積・敷地面積
(4)床の材質・壁の材質
(5)施設に用意した設備
前述の必要設備で用意したものにチェックを入れる
(6)管理方法
具体的な動物の管理方法を記載する
(例)転倒防止付きのステンレスゲージで、逸走・破壊を防止する
これらの情報を、第一種動物取扱業の登録申請書に記載すればOKです。

あとは登録申請時に実地調査の日取りを設定し、当日問題がなければ晴れて開業です。

ここまでが、ペットホテルの施設要件の基準と申請書類の記載事項になります。

実際には施設の用意と並行して、利用規約契約書類などもご作成されると良いでしょう。

開業一か月前は想像以上に忙しくなりますので、各種運営書類はお早めにご用意下さい。


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