ペットシッターの利用規約に記載する利用登録と解除条件は、どのように記載するべきでしょうか。
ここではペットサービスの利用規約(利用登録・解除)について、専門行政書士が詳しくご説明します。
この記事が、皆様のお役に立てれば幸いです!
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利用規約の利用登録・解除条件とは
その利用規約には、「利用登録事項」と「解除条件」を記載します。
つまり利用に際してお預かりするお客様情報と、何かしらの理由で今後の利用をお断りする条件を設定します。
※利用規約自体の役割に関しては、こちらをご参照ください。
参照:ペットサービスの利用規約の詳細な書き方(サービス概要編)
利用登録では通常、利用者様のご住所などの情報をいただきますが、ペットサービスではお預かりするペットの情報も一緒にお預かりします。
利用時に必要な情報がリストアップされていることで申込もスムーズになり、申込のチャンスも逃しません。
ペットサービスではお預かりするペットの気性の問題などがありますので、具体的なお断り条件を設定しておきましょう。
どんな場合にも利用を拒否できない利用規約は、非常に危険です。
- ワクチン未接種による感染トラブル
- 登録情報の不足により、連絡が取れない
- トリマー・シッターとペットの相性不一致によるサービスレベルの低下
- ペットの捉え違いトラブル
その様な場合に備え、緊急連絡先なども合わせてお預かりすると良いでしょう。
このように想定されるトラブルから必要な情報を選択し、利用登録の項目に記載する方法が効果的です。
解除条件に関しても同様に、利用規約上に細かく列挙しておく必要があります。
利用規約に記載しておくことで、利用者の最終的な合意を得ている証明となり、運営上の安全性を高められます。
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登録情報、解除条件の基本の書き方
ここでは誤認を招かないよう明確な表現を使い、分かりやすい表現を使うと良いでしょう。
まずは利用登録における基本条項を設定しましょう。
利用登録に関して記載する事項
- 登録に必要な本人情報
- 支払いに必要な情報(クレジットカードなど)
- 利用者のみが登録アカウントを使用できる旨
- 情報変更時の利用者側の修正義務
- アカウントの第三者への販売・譲渡・貸与の禁止
- お店側の登録情報の取り扱い
- 利用者が登録情報を最新にする義務がある旨
- 登録不備があった場合、サービスを受けられない旨
- 登録不備に係る損害があった場合、その責任を利用者が負う旨
ただし年齢に関しては、お伺いすることでお客様を不快にさせる恐れもあるため、適宜外す必要があります。
登録も簡便ですし、お店がFBページを運用している場合には拡散の基盤にもなります。
このSNSでの登録連動の場合には、個人情報取扱に関する項目でも触れておきましょう。
この条項により、トラブル発展が懸念されるお客様と一定の距離を置くことができます。
解除条件は、以下の内容などが一般的です。
登録解除を認める事項
- 規約違反に違反した、またはその恐れがある場合
- 登録情報に虚偽があった場合
- 登録条件を満たさない、満たさなくなった場合
- 交通犯罪を除く、有罪判決を受けた場合
- 過去に解除されたことがある場合
- その他、サービス事業者側が不適切であると判断した場合
- サービス利用に際し、一度でも支払いが滞った場合
あまりに細かいケースを事前に全て記載するのは難しいため、多くの場合「その他サービス提供側が不適切だと判断した場合」との一文を加えます。
これらの解除条件は、過去のトラブルを思い返すことでより作りやすくなります。
そのため、皆様のサービスに応じてより細かな追記と修正が必要になります。
特に書面による登録なのか、ウェブ上なのか、アプリケーション上なのか、その方法により定めておく事項は適宜変化します。
では最後に、ペットサービス特有の登録条件と解除条件はあるでしょうか?
これらの条件を、「ペットをお預かりする」という側面から確認してみましょう。
ペットサービスに特有の記載事項
より安全な運営には、ペット同士のトラブル回避と、サービスを提供できないことによる損害回避が必要です。
ペットサービスに特有な利用登録と登録解除条項は、以下の通りです。
利用登録に関する取り決め
- ペットの性別・年齢・体重・品種・病歴
- 狂犬病予防接種時期(犬の場合)
- ワクチン接種に関する記録
- ペットサービスの利用経験
- ペットの性格・行動・癖
実際に利用規約に全て記載する事は難しいため、「お客様カルテへの必要事項を求める」などの表現が効果的です。
ただしあまりに条件が多いと圧迫感がありますので、必須事項を絞り込むと良いでしょう。
次に、登録を解除できる条件を見てみましょう。
登録解除に関する取り決め
- 狂犬病・各種ワクチンが未接種であると判明した場合
- 一度でも噛みつき・逃走が発生した場合
- サービスの提供に不向きな性格と判断した場合
攻撃的なペットの場合、シッターに噛みついたり暴れてトリミングが行えない場合もありますので、お店側の責任を回避するためにも記載しておきましょう。
過去にどの様なトラブルがあったのかを思い返し、それらを予防する事項を利用条件・解除条件として記載すると良いでしょう。
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