お店を守る、安全な利用規約を!

ペットサービスを安全に運営するための、利用規約。

その利用規約の中には、お店側の責任範囲を設定する免責事項があります。

ではこの免責事項には、どのような内容を書けばよいのでしょうか。

ここではペットサービスの利用規約(免責事項)の書き方ついて、専門行政書士が丁寧にご説明します。

※2017年1月26日更新

この記事が、より安全な事業の運営につながれば幸いです。


広告主様


利用規約と免責事項とは

まずペットサービスの運営に必要な利用規約とは、どのようなものでしょうか。

利用規約とは、お店のサービス内容や利用時に承諾していただく「利用条件」などを明記した書類です。書類と言ってもホームページに掲載する方法もあり、利用者の目に触れる位置に掲載されるべき運営書類です。

そしてこれからご説明する「免責事項」も、この利用規約の一部を構成する内容です。この利用規約全体の役割に関しては、以下の記事をご参照いただければ幸いです。

参照:ペットサービスの利用規約の詳細な書き方(サービス概要編)

そして利用規約に記載される「免責事項」とは、サービスの利用上で発生する恐れのある責任の所在を明確にする項目です。
免責事項の役割
・どんなトラブルの場合に、お店側に責任があるのか。
・トラブル時の損害賠償金の上限を、どのくらいに設定するのか。
サービスの利用上に発生する恐れのある損害に対して「この場合は、利用者側の責任」「この場合は、上限2万円までお店側が負担する」といった具合です。

同時に、この免責事項をサービスの申込条件にするためにも、申込契約書にも「利用規約に同意した」チェック項目を練りこみます。それにより、利用規約に書かれた免責事項に了承したものと見なされます。

お店側が莫大な損害賠償金を請求されないよう、具体的な責任範囲を設定しましょう。

また免責事項で「いかなる場合にも責任を負わない」といった、曖昧な免責事項は消費者契約法により無効となる恐れがあるため、より明確な免責事項を設定しましょう。

同時に免責事項は安全な運営に必須ですので、サービス開始時から必ずご用意下さい。

ただ実際に免責事項を書き始めると、どんな損害が発生する可能性があるのか想定しづらいものです。これが免責事項の難しい部分です。

ではここからは、実際にその具体的な免責事項の書き方を見てみましょう。


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免責事項の基本の書き方

免責事項の基本の書き方
前述のように、免責事項では「損害発生時の責任の所在」を明記します。そのため、提供するサービスで発生する可能性のあるトラブルを想定しなければなりません。

つまり利用規約上の免責事項の内容は、提供するサービス内容によって変化します。これはペットサービス以外でも同様です。

ただ、多くの業種に共通する免責事項もあり、それらはペットサービスにおいても理想的な免責事項です。まずは一般的な免責事項と、ペットサービス特有の免責事項を確認しましょう。

一般的な免責事項

  • 登録時の利用者側の不備(入力漏れなど)による損害
  • サービスの中断・停止・終了に伴う損害
  • 安全対策を講じたにもかかわらず発生した、システム障害などによる損害
  • 利用者側の操作ミスによる損害(WEBやアプリなど)
  • お店と利用者以外の、第三者の責任に基づく損害
  • サービス提供側自体の譲渡・M&A等にかかる損害
まずは、利用者とその他第三者が原因となる損害に対する免責事項を記載します。

ここでは一切の責任を回避する文言を記載します。その理由は、お店側の過失が存在しない部分で発生した損害だからです。

他の項目に関しても同様に、お店側の過失が存在するかを基準として、免責内容を定めると良いでしょう。逆にお店側の過失が存在するトラブルに関しては、損害賠償の上限を定めるとメリハリのある免責事項に仕上がります。
また利用規約には、免責事項以外にも細かな条項があります。

一般的には「サービス内容」「利用登録・解除」「料金・キャンセル」「利用者資格」「支払方法」などの条項があり、それぞれの条項では、そのタイトルに関する細かな条件を設定します。

そしてそれらの関連する条項に、個別に免責事項を記載するケースもあります。

例えば「登録時の利用者側の記載不備によってサービスが提供できなかった場合、当社は一切の責任を負いかねます」といった事項を「利用登録・解除」の条項にも個別に記載します。

これらの内容を免責条項(※免責事項のみを記載する条項)にも記載すると重複することになりますが、利用者にはより把握されやすくなります。
個別条項と免責事項への重複
では実際に、抜けのない免責事項を記載するにはどうすれば良いでしょうか。

以下の手順を使うと、比較的スムーズに免責事項をご考案いただけます。

  • 1. サービス内容を書き出す
  • 2. サービスを利用できる媒体・経路を把握する(アプリ・WEBなど)
  • 3. 過去のトラブルや、同業者のトラブルをかき出す
  • 4. 登録手続き・サービス提供時に発生する可能性のある損害を書き出す
  • 5. サービス提供過程で利用者が接触する第三者サービスを把握する(広告など)
  • 6. サービス提供業者が別にいる場合、その業者が負う責任をかき出す
まずはどんな損害が起き得るかを想像し、それぞれに免責内容を設定します。

加えて、前述の「一般的な免責事項」を加えます。ただし、提供するサービス内容とあまりに乖離した免責事項は控えるべきでしょう。

非常に細かな作業になりますが、免責事項では「その他、当社が不適当と判断したもの」といった含みを持った表現で回避することが危険なため、熟考が必要です。

またサービスの提供に関して他の会社などが介在する場合には、その会社などの責任範囲も定めましょう。「お店の過失が発生するトラブルにだけ責任を負う」ことを最終目標とすると良いでしょう。

ペットサービスに特有の免責

最後にペットサービス特有の免責事項です。ここではシッターやペットホテルなど、生き物を扱う上で発生するトラブルを想定しましょう。

一般的には、以下の内容を免責事項に含めると良いでしょう。

  • 他のペットとの接触・トラブル
  • ペットの過剰な性格・性質によるトラブル
  • お預かりペットがワクチン未接種だった場合の感染症
  • サービス提供前後の失踪・逃走
  • ペット送迎時(ペットタクシーや送り迎え)の失踪・逃走
  • サービス提供者に対するペット側の威嚇・咬傷にかかる損害
まずはペットを預かるサービスと、シッターの様に自宅などに伺うサービスがありますが、それぞれのサービス内容から設定しておく免責内容を定めます。

また前述の様にお店自体がペットサービスを提供しない場合、実際にサービスを提供する業者や第三者が損害責任を負うように定めましょう。

最終的には、サービスの利用時に起こりうる全ての損害に対して、免責もしくは支払いの上限を定めることを目的とします。

それには一つ一つの項目を書き出す必要があるため、大変時間はかかりますが、お店側が不用意に責任を負うことを回避できます。曖昧な表現を使用せず、利用者や同業種からの指摘・請求を受けない、徹底した免責事項に仕上げましょう。

もし利用規約の作成でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

皆様のサービス内容を細かくお伺いし、運営方法を含めた最適なアドバイスを差し上げます。


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